それまで降っていた雨も次第に収まり、野呂PAからいよいよ目的地の滝郷に向かってスタート。
けれども、通り過ぎた雨雲を追いかける形になり、常に重だるい雨雲を目の前に置いて走ることになってしまたので、せっかくカッパを脱いで気合を入れなおしたばかりのサンタたちの心も雲りがち。
しかし、滝郷に向かうにつれ、重々しかった雲も何かに追い出されるようにその場を明け渡し、クリスマスの空は晴天の配下となり、青く澄み渡りました。
途中、美しい白鳥たちの群れと遭遇し、『あれはきっと空からの使者なのかもしれない。』などと思いながら、冬のならではの光景を楽しみつつ、子ども達の待つ施設へと向います。
I can’t wait!(もう待ちきれない!)
そっと現われようと思っていたら…
既に待ちきれない子どもたちが園の外で待っていて私たちを出迎えてくれました。
『わぁ、すごーい!』 『ばいくだよぉ』 『さんたさん、きたぁ!』
子ども達の歓喜の声。
本当に楽しみ待っていてくれたことを嬉しく思ったのと同時に、サンタとして子どもたちの負託にこたえる責任も、じんわりと嚙み締めたのでした。
「こんにちは、メリークリスマス!」 挨拶をして、早速子どもたちにプレゼント。
子どもたちの表情に、笑顔が灯ります。
そんな子どもたちの喜ぶ姿を目にしながら、サンタたちも胸がいっぱい。
『あぁ、今年も子どもたちに会うことができて本当によかった。 』
『これでまた新しい一年をがんばれる。』
そんな想いが沸きあがってきます。
今日はいろいろなサンタが来ているけれど、子どもたちの人気を独り占めしたのは、 ワンちゃんサンタ。
思春期の手前、素直な気持ちを潜めていた子どもたちも、このワンダフルなサンタに心を開かれ、ワンちゃんサンタをみんなで囲むと、さらにイキイキとした笑顔を見せてくれました。
しばらくして一人の男の子が『バイクに乗っても良いの?』とサンタライダー に声を掛けて来てくれました。
「ああ、もちろん。」
サンタがそう答えると、それを皮切りに、続々と子どもたちが色々なバイクに跨り始めました。
『誰が1番速いの?』
『このバイクがかっこいい』
『大きくなったら、このバイクに絶対乗るぅ!』
嬉しい声を聴きながら、「そうだね、大きくなったら一緒に走ろうね。」と心の中で呟くサンタたち。
子どもたちとのお別れの前に集合写真を撮り、帰り支度を整えたサンタライダーたちのバイクのエンジンがかかると、子どもたちが花道を作ってくれるかのように園の外まで左右に並んで見送ってくれました。
「サンタさん、ありがとう!」 いつまでも手を振る子どもたちの声に余韻を感じながら、園を後に再び走り出したサンタライダー たち。
来年も必ずこの場所へ、子どもたちに会いに来よう。
合言葉は「Run for kids!」 私たちは、幸せ運ぶサンタライダーズ。
以上、滝郷班のレポートでした。
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