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執筆者の写真Masahiko Yamamoto

お巡りさんも189(イチハヤク)

更新日:2023年11月27日



 私たち一般社団法人Peacemakerは、バイクが持つ機動力と存在感を、児童虐待緊急通報ダイアル189(イチハヤク)の利用促進に役立て、児童虐待防止への関心を市民に啓もうすることで、児童福祉の後方支援を行っている団体です。

 189は、子どもへの虐待が疑われる状況を察知した市民が、この電話番号で児童相談所への通報を行い、通報を受信した児童相談所が48時間以内に当該児童の安否を確認するという大切な番号です。

 そして、通報による訪問の結果、子どもの健康や命が危ぶまれる緊急性が認められるケースについては、当該児童を家庭から引き離し、児童相談所の一時保護所に措置しなければならないこともあります。

 その現場は概して緊迫するもので、その度合いにより警察との連携が必要になることも少なくはありません。

 さらに、警察経由で被虐待児が児童相談所に保護されるケースも多く、189(イチハヤク)は警察とも密接である必要があるのです。

 

千葉で起きた2件の”うれしい事件”


 2023年11月18日(土)この日、私たちにとって“うれしい事件”がありました。

 その現場は、私たち一般社団法人Peacemakerがオレンジバイカーズとして活動を行う養老渓谷観光センター山の駅喜楽里(きらり)。


 なんと、警察官の方々が、我々の活動に賛同し、私たちと一緒に児童虐待防止の啓もう活動を行ってくださったのです。

 集まってくださったのは、千葉県勝浦警察署・いすみ警察署の有志の警察官の皆さん。

参加された方のお1人が、以前オレンジバイカーズにライダーとして参加され「こうした活動こそ、警察として協力するべきだ」と、賛同するお仲間を募り、所轄を超え、志を持ってこの活動に臨んでこられました。

 忙しい公務の間に時間を都合して、短い時間ではありましたが、その存在感は圧倒的。

市民の方々も、啓もうの内容にしっかりと耳を傾けられて、多くの方々に児童虐待防止について関心を持っていただくことができ、その効果は絶大です。

 

うれしい事件は夕方の都賀駅でも

 大多喜での活動から4日後の11月22日(水)、うれしい事件がさらにもう一件。

 現場は千葉の都賀駅。18:00から千葉東警察署に所属する有志の警察官の方々が、私たちPeacemakerのオレンジビブスを身に着けて、家路に向かう市民に児童虐待防止の啓もう活動を行ってくれたのです。

 この日、警察の方々をこの活動に誘ってくださったのは、Peacemakerの協賛会社(株式会社アイズリンク様、株式会社evolver様)でお仕事をされている半田雅典さん。(下 写真中央) 

 半田さんは児童虐待に、強い問題意識を持っておられる方。古くから「兄のように慕ってきた」という縁の深い警察官の方に、「虐待で苦しむ子どもたちのためにに、1人でも多くの市民に関心を持ってもらいたいから」と協力を相談したところ、その警察官の方が所内に声掛けを行ってくださり、有志の方が集まってこの日の活動が実現。半田さんもこの日、お子さんたちと一緒にご家族総出で啓もう活動をしてくださいました。

 集まってくださったのは、少年課・生活安全課等、児童虐待防止とは縁の深い警察官の方々。

 この日は250個の児童虐待防止PRティッシュが用意されていましたが、あっという間に配布を完了。短い時間ではありましたが、市民の皆さんと目を合わせた丁寧な啓もう活動ができました。


「有志の警察官たちが児童虐待防止を市民に呼び掛けた」私たちはこれを”事件”と呼んでいますが、社会的にも意義ある事件だとして、読売新聞・千葉日報の記者も現場へ取材に訪れていました。

 紙面を通して、さらに多くの方々に児童虐待防止への関心が深まることを期待するばかりです。

 

虐待防止に「社会の目」

 近親者からの理不尽な暴力に耐える子どもたち、その数は明るみに出た数だけでも既に22万件に届く勢いで、なおも加速度を増しながら増加の一途を辿っています。


 こうした子どもたちを救うのは、児童虐待緊急通報ダイアル189(イチハヤク)と、これに対する市民への周知啓もう…、ですが先述のように、特に緊急性のある虐待ケースにはさらに児童相談所と警察との連携が必要です。

これまで、私たちも警察本部への協力要請を行ってきたところですが、こうして現場の警察官自らが活動の意義を共有し、志を持ち寄って市民に直接児童虐待防止を啓もうしてくださったことには、社会的に非常に大きな意味があります。

 まさしくこれは、私たちにとってもこの上なくうれしい“事件”なのです。

 

もっとこの輪を広げたい

今回は有志の方々での活動。頼もしい限りですが、今後はさらに志の輪が広がり、児童福祉・警察行政とも連動したかたちで、加虐待親権者に対し、「町は見ている・許さない」という社会の強い意思を示せるようになることを期待しています。


勝浦警察・いすみ警察署有志の警察官の皆さん
千葉東警察署所員の皆さんと半田さんご一家

 勝浦警察・いすみ警察署・千葉東警察署、そして千葉東警察署有志の警察官の皆さん、

また、一緒に活動できることを楽しみにしています。

 本当に本当にありがとうございました。

一般社団法人Peacemaker 一同

 

~11月25日追記~

 本件とは直接のつながりはありませんが、テレビ朝日系のインターネットニュースチャンネル「ANNnewsCH」(11/17版)で、千葉県警と児童相談所との「虐待対応訓練」の模様が報道されておりました。訓練ながら、緊迫する現場の様子がよくわかる報道なのでご紹介させていただきます。https://youtu.be/fswYP6EKDmA?si=Ew0i9Dovp5POLBsQ

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