2021年12月25日クリスマス。
総勢42名のサンタ&トナカイライダーが4つの班に分かれ、いすみ(2施設)・成田・滝郷の千葉県内4施設と、埼玉1施設を訪問しました。
13年目を迎えるサンタライダーズ。
今年もまた、子どもたちにたくさんの笑顔を届けてきましたよぉ。
雨にも負けず、風にも負けず
例年はクリスマスより何日か早い日程で行われるサンタライダーズですが、今年は12月25日のクリスマス当日に開催。
数日前からの週間天気予報は所によって雪予報もあって、どうなるかハラハラしましたが、雪はまぬかれたものの、雨のそぼ降るクリスマスになりました。
「自宅からサンタクロースの衣装を身にまとい、サンタクロースのまま家に帰る」というのが私たちのルール。
これは、途中のどこかで「サンタ」⇔「普通の人」に着替える姿が子どもたちの目に触れてしまった時に、幼い夢を壊さないようするための配慮です。
それ故、集合場所には一人また一人とサンタがやってくるのが毎年の集合風景なのですが、
今年はそれが少し違っていました。
朝7:30分の野呂PAには既に参加ライダーたち、しかしそれは一見するとサンタの一団ではなく、雨の中集まったモノ好きなバイク集団にも見え…?
実は今回、参加者の健康面と安全面に配慮して、「カッパ着用で早朝の待ち合わせ場所に来てからサンタ服に着替えてもよい」という特別ルールが布かれていたのでした。
こうして写真にあるように、到着時点では、多くのライダー達がカッパ姿のままでしたが、夜明けの空は明るさを増すに従って雨足も弱まり、雲もまだ重そうながら、「よし行けるっ!」と思える天候に回復。
出発前のミーティングを始めるころには、傍目に見まごうことのないサンタの一団に変身していました。
この時ほとんどのライダーが、さっと脱げばサンタに変身できるよう、カッパの下にサンタ衣装を着こんでいました。
サンタライダーであることに誇りをもって臨んでいるライダーたちの姿勢は見上げたものです。
大勢のサンタたちを見て、PAにやってきた家族連れのクルマから子どもさんたちがキャッキャと喜んで手を振ってくれたり、たまたま居合わせた年配の方からも「うわぁ、これは子どもたちが喜びますよぉ、頑張ってください。」と笑顔でお声をかけていただいたりもしました。
これは本当にうれしいご賛辞。
子どもたちを想って走るのはもちろんのこと、こうして道行く人々に、ほっこりした気持ちをおすそ分けするのも、私たちサンタライダーズの大事な役目です。
こうして手際よくミーティングを済ませ、スケジュールや基本ルールを確認した後はいつものように、私たちの合言葉「Run For Kids!」で息を合わせました。
ここから各班に分かれ、サンタたちはいすみ・滝郷・成田各々の方面の子どもたちの元へ向かって行きました。(埼玉は別動隊として展開)
今回はそれぞれの方面の活動を各々にまとめましたので、それぞれのリンクをクリックしてお楽しみください。
実は、私たち自身がプレゼントなんです
いつの間にか一緒に遊んでいる。
実は、そんな魔法のような人懐っこさは、施設生活故のものだったりします。
施設では、児童指導員のお兄さんと複数の保育士さんが、一つの「家」をつくりながら、それぞれ10~12人ほどの子どもたちと一緒に生活するのですが、(施設の規模によっても多少人数は前後します。)集団であるが故、ちょっと甘えてみたいようなタイミングで必ず話を聞いてもらえるとは限りません。
職員さんの側としても、子どもたちにさみしい思いをさせないようにいろいろと工夫しているのですが、それでもやはり手数には限りがあります。
少々大雑把に言ってしまいますが、施設の子は大概、「独占できる大人」を探しているものです。
そのため子どもたちのもとにやってくるたくさんのサンタは、子どもたちの心につかの間の「止まり木」を差し出せる存在になります。
そして、この訪問を毎年継続し、「クリスマスには必ずやってきてくれるサンタ」であることが、子どもたちに安心感をプレゼントすることになるわけです。
正味2時間ほどの短い訪問ですが、子どもたちは気に入ったおじさん・お姉さんがいると、自分の一番大事にしているおもちゃを持ってきて、「これ凄いでしょ」と見せてくれたり、最近描いた絵やつくった工作などを見せてくれたりもします。
そんな風に大切なものを共有しようと見せてくれるのは、子どもたちが心の扉を大きく開いてくれている証拠。
まるで岩の間に清水がスルスルと染み入るように、心に染み入る子どもたちの笑顔に
心を洗われているようで、私たちにとっても、その姿がいじらしく、毎度愛おしくてたまらない。
だから、雨でも風でも私たちはサンタになって、これからも子どもたちのために走り続けます。
HoHoHo!また来年もみんなのところに行くから、まっててね!
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