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阻むのもなど何もない ~15年目のサンタライダーズ~

更新日:2月6日

サンタが待ちわびたクリスマス 

 2009年から開催されているサンタライダーズも、今年で15年目の節目を迎えました。

様々な経験をしてきた15年ですが、コロナ渦に影響された19年・20年・21年の3年間は通常通り子どもたちとの交流ができない試練の時期。

 それでも、感染防止に十分留意し、形を変えながらもサンタライダーズとして訪問を絶やさなかったのは、「どんな時でもサンタクロースは、みんなのためにやってくる」という安心感を届けるため。

 大人の都合に翻弄されてきた施設の子どもたちにとってこの活動の継続が、「この世には、期待を裏切らない大人もちゃんといるのだ」ということを示すことになるからです。

 昨年はようやくコロナ渦が終息。4年ぶりの参加者公募を再開し、久々のフルサイズ開催に胸を躍らせていたのですが、開催直前に施設の子どもたちが通う学校で陽性の子が増えはじめ、施設の中でも多くの子どもたちに陽性反応がでてしまいました。このため、コロナ前と同様の訪問を果たせたのは1施設のみ。他3施設では参加者と共に施設へと向かうも、子どもたちとの交流ができず、代表だけで施設長さんに子どもたちへのプレゼントを渡すのみと、またしてもコロナに阻まれてしまったのでした。


2022年のサンタライダーズ(いすみ班)

丘の上の子どもたちから「サンタさーん上がってきてよぉー!」と言われながらも、サンタたちは感染拡大予防のために丘に上がれず、全力で手を振りながら涙を流すサンタの姿もありました。

 そうして迎えた今年のクリスマスシーズン。子どもたちと私たちとの間に、阻むものはもうありません。交流できる喜びをかみしめながら、サンタたちの士気も最高潮。

5年ぶりのサンタライダーズ・フルバージョンです。

 今回は、12月10日(日)に埼玉県本庄市の児童養護施設への訪問、そして12月17日(日)の、旭町・成田市・いすみ市の児童養護施設と乳児院の(全体で)計5施設への訪問を行いました。

 埼玉県出の活動の模様は、別稿でご紹介することとし、本稿では千葉4施設での活動の模様をお伝えしてまいります。


さぁ、15年目をはじめよう!

 12月17日(日)の午前8時。千葉ポートタワーには県の内外からの次々とサンタライダーが集結。その数約70台、久々の顔・初めての顔、再開と出会いに参加者の笑顔が灯ります。もちろん、集合場所でのエンジンoffなど、騒音への配慮を徹底し近隣の生活環境に配慮しました。


そして、出発を前に行われたのブリーフィングでは、法人代表の道家尚巳が参加者たちを集め、サンタライダーズの趣旨を次のように説明します。


「私たちの目的は施設の子どもたちに喜んでもらうこと、それだけです。サンタのコスプレを楽しむものではありません。現に私たちが走るのはその多くが田舎道で、誰かに見てもらおうにも人がいない、そんなところがほとんどです。そして、この活動はサンタとして子どもたちにプレゼントを届ける活動ですが、サンタの方がいつもたくさんのやさしい気持ちをもらって帰ってくることになります。なので皆さん、子どもたち、そして手を振る町の人々にありがとうの気持ちをもって接してください。」

初心を忘れず15年、これまで積み上げてきた所信を示しました。

その意味を全員で共有しながら、「出発前恒例のRun for kids!」を唱和。



こうして心を一つに、15年目の千葉サンタライダーズがスタートしました。


野呂PAからは車列を3班に

 サンタたちが最初に目指したのは東金有料道路の野呂パーキングエリア。


 移動中は黄色の腕章をつけたスタッフが、数台ずつの先頭に立ち、インカムで指示を共有し合いながら車列を整えて進みます。


到着すると暫しの休憩。

走行上や訪問時の諸注意、

予定時間の確認など最終的な申し合わせを行い、ここからは旭氏・成田市・いすみ市の3班に分かれて、それぞれの方面に向かいます。


野呂PAでの3班分離前最終申し合わせの様子。引率スタッフも緊張の面持ちです。



 

元気な姿に再開 ~あさひ班~ 

 野呂PAを出発して約1時間。

出発前に道家が語った通り、ほとんど人と会うことがない道をひた走りながら、サンタたちは旭市にある児童養護施設に到着しました。

 こちらは昨年、、多くの施設で子どもたちとのふれあいが見合わせとなった中でも唯一、通常通りの訪問ができた施設です。

 園庭にバイクをとめると、まずは子どもたちにご挨拶。

元気そうな笑顔にサンタたちも一安心です。


プレゼントを手渡していくと、プレゼントのお菓子が子どもたちの予想を超えた大袋だったようで、子どもたちも大喜び。これを皮切りに子どもたちとの交流が深まっていき、ゲームに興じて隅にいる子たちにも、ゲームに詳しいスタッフが画面を通じて交流したり、スタッフのお供をした「サンタライダーズ犬」も小学生のハートをしっかりとキャッチしたりと大活躍です。


 プレゼントを運んできた段ボールを早速遊び道具にしてしまうところもかわいくて、みんな本当にいい笑顔を見せてくれました。

 いよいよこの後はバイクが冷めたのを確認して、お楽しみのバイク交流タイムのはじまりはじまり。

 色々なバイクをとっかえひっかえ跨っては、児童員のお兄さんや保育士のおねえさんのむけるカメラにポーズをとる子どもたち。職員の愛情深さがよくわかる場面です。

 施設で育ってきた子どもたちが「愛された証」としてずっと大切にしているのがアルバムなのですが、今年もサンタたちはそこに、楽しい思い出のページを増やすお手伝いができました。

 そんな子どもたちの元気な姿に、ほっこりと心が暖まったところで、「元気でね、また来るからね」と、施設をあとにしたあさひ班のサンタライダーズ。

昼食に訪れた和食処の大輪では口々に、「子どもたちが元気で良かった」「かわいかったねぇ」と、訪問の余韻に浸っておりました。


「みんなありがとうね、また来るヨ!」        

サンタライダーズ2023 あさひ班一同


 

今度は会える、思いっきり遊ぼう!~成田班~ 

 野呂PAから成田方面へ約1時間。往くのは人里離れた街道ですが、対向車に手を振れば、多くの人が笑顔でそれに応えてくれる。

 そんな暖かい笑顔に励まされながら、訪問先の施設へとハンドルを向けて往く成田班のサンタライダーズ。


 向かったのは成田市内にある児童養護施設です。

昨年のこちらの施設では、新型コロナウイルス感染症の関係で子どもたちとの交流ができず、施設長さんにプレゼントを手渡すのみとなってしましましたが、園舎の窓辺には私たちの姿を見ようと子どもたちが鈴なりになっていて、「サンタさーん!」と声をかけてくれていたのが嬉しくもあり、寂しくもあり。なんとも切ない訪問になってしまったのでした。


 そんな無念を胸に秘めながら、いよいよ施設に到着。


 次々に入ってくるバイクのサンタの姿を見て、子どもたちから歓声が沸きます。

そうして園庭にバイクを整列させ終えると、早速子どもたちにごあいさつです。


「メリークリスマス、やっとみんなに会えたね、元気でいてくれてサンタも嬉しいよ!さぁ思いっきりみんなで遊ぼう!!」

「緑サンタ」ことピースメーカー宮城支部長の鬼澤脩平の言葉も、自然とうれしさがにじみ出ます。

そして、まずは施設長さんに自立支援のための支援金をお渡しし、クリスマスプレゼントをお受け取りいただいて、お行儀よく整列した子どもたち一人一人に配っていきました。



今年はお菓子だけでなく、サンタ帽付きのプレゼント。

園庭に小さなサンタたちの笑顔が広がります。


そんなプレゼントに目を奪われてた子どもたちですが、お目当てはやっぱりバイク…?



ですが、バイクに跨らせてもらう際のちょっとしたサンタとの触れ合いこそが子どもたちの真のお目当て。



 たまに来る近所のおじちゃんおばちゃんが頭をなででくれるとちょっぴり嬉しくなるのと同じで、施設外の人にも自分の存在を承認してもらえる楽しい時間。そしてこれは「大人を独占できる時間」でもあり、施設の子にとっては貴重な時間なのです。



その辺りを心得て、バイクを共通言語にしながらサンタたちは、子どもたちとの距離をどんどんと縮めていきました。

 そんな楽しい時間はまるで邯鄲の夢枕。


 短い時間ではありましたが、こうして久々の再会を果たした成田班のサンタたちは、子どもたちと職員の皆さんに見送られながら、施設をあとにしていきました。


 訪問を終えたサンタたちは、成田市内のイージーライフカフェ(EASY LIFE CAFE)でランチタイム。子どもたちの笑顔を振り返りながら、最高のランチとなりました。


成田のみんな、また来るよ! 元気でいてね!!     

サンタライダーズ2023 成田班一同



 

さぁ今年こそ、丘の上に元気をとどけよう!


 野呂PAから九十九里浜沿いをひたすら南下。沿道の人々に幸せを振りまきながら、子どもたちの待つ丘へ急ぐいすみ班のサンタライダーズ。


 クリスマスムードもこれからという師走の日曜日。それでも道すがらバイクから手を振ると、対向車から歩道から様々な方が笑顔で手を振り返してくれます。

「さぁ、もっと元気に対向車の人に手を振ろう!」「あの角もおじいさんとおばあさん、いい顔をして手を振り返してくれてるよ」 「対向車のご家族、みんな手を振ってくれていてうれしいねぇ」。

と、スタッフ間ので交わされるインカムの会話は大抵このようなもの。

街の人々からたくさんの笑顔と暖かな気持ちをいただきながら、笑顔の循環を楽しみつつ道を往きました。


 一行に先行して、法人代表の道家と女性スタッフたちが訪れたのは乳児院こちらは0歳の赤ちゃんから2歳児までが暮らす施設です。

 施設長さんにご挨拶をして道家から乳児院への支援金を手渡し、プレゼントをお受け取りいただきました。

 いつもこちらでは外から子どもたちを見守るのみですが、乳児さん幼児さんのたちのかわいらしさに、スタッフたちの表情も緩みます。


一方そのころ、他のメンバーたちは隊列を整えて、彼女たちの乳児院訪問が終わるまで、こちらで一時待機中。

 実は、この画面左上に施設があり、こうして私たちが隊列を整えていると、私たちを見つけて鈴なりになった子どもたちの「サンタさーん!」「早く来てぇー!」という元気な声が聞こえているのです。

 この声を聴けば胸がジーンとしてきて、『我々を本当のサンタにしてくれるのはこの子たちなんだ。』と、心の中の“サンタスイッチ“がONになります。


 しばらくして、乳児院への訪問を終えて丘の上に入った先行班からGOサイン。


いよいよサンタライダーズ一行が、2年ぶりの丘の上に向かいます。

 

 バイクを停め終えると、まずは子どもたちにごあいさつ。

法人代表の道家より、子どもたちの自立支援に役立てていただくための支援金を施設長さんに手渡しました。

  いつもならこの後すぐに子どもたちとの交流タイムになるのですが、今回はなんと、施設の方から私たちにプレゼントがあるということで、施設のホールにご案内いただきました。

 私たちへのプレゼントは、子どもたちのハンドベルクワイア。

クリスマスキャロルをとても上手に奏でてくれました。

 最後の曲は童謡曲の「ふるさと」。

これがまたサンタたちの涙腺を緩め、熱いものが零れ落ちないようにするのが大変でした。

 指導員の方に伺うと、なんと9月から練習を重ねてきたのだそう。

 練習の光景を思い浮かべながら、澄んだ音色のプレゼントを有難く頂戴したサンタたちでした。

 この後は園庭に戻り、サンタからもプレゼント。


そして、子どもたちもお待ちかねのバイク交流です。

 ハンドベルを見に行く前から、「ねぇ、早く乗りたい!」と声が上がっていたので、やはり子どもたちは、この場面を長らく楽しみにしてくれていた様で、小学生はバイクとサンタとの触れ合いに忙しく、高校生は「自分に似合うバイクはどんなかな?」「将来僕もこういうのに乗れるのかな?」など『施設を卒業して自立した生活に、もしもバイクがあったなら?』と想像しながら跨っていたように見えたのが印象的でした。


 こうして、いすみのサンタたちは久々の再会を果たし、子どもたちの笑顔に見送られながら施設をあとにしました。

 この後は、いつもお世話になっているサーフガレージさんでランチタイム。

 『そろそろサンタライダーズがここに来るのではないか?』と予想して来店される地元の方もいて「いつも応援しています」とスナップに一緒に納まったり、お子さんをサンタに会わせたいからと、ご家族連れが待ってくれていたり。

さらには、かつて私たちと共に活動していてくれた施設の卒業生が、会いに来てくれたりと、うれしい出来事がいっぱい。

 活動を重ねて15年、子どもたちだけでなく地域の方々にも愛される存在になれたことに、誇りを感じたサンタライダーズでした。


いすみの皆さん、来年のクリスマスもお会いしましょう、メリークリスマス!

サンタライダーズ2023 いすみ班一同


 

千葉中心街にサンタライダーズ

 各地域で活動を終えた各班のサンタたちは、東金有料道路の野呂パーキングエリアで合流。

 「せっかくだからちょっとだけパレードしてみよう」ということで、ここからは千葉市中心部に向かい、短い距離ではありましたが、サンタライダーズとしては初めて、都市部でのパレードランを行いました。



 笑顔を振りまきながら、道行く人、信号待ちの車、路線バスにも手を振り振られ、なかなかの反応です。


 

「まるゴミジャパン」に協力

 そんな沿道の笑顔に支えられながら、サンタライダーズは千葉ポートタワーに到着。

 ここでは日没を前に、「まるゴミジャパン」に協力し、千葉ポートタワー周辺のゴミ拾いを行いました。

ちなみに、「まるゴミジャパン」日本各地の景勝地や、国際的なスポーツ大会の会場でもゴミ拾いを行っている団体。サッカーワールドカップで会場のゴミを拾う日本人サポーターが話題になりますが、その仕掛人がこの団体です。


 遠くに富士の夕映えを見ながら暫しのゴミ拾い。

しかし、想像していたよりもゴミは少なく、短い時間で作業を終えることができました。


 そのあと17時からは、千葉ポートタワーのクリスマスイルミネーションの点灯式。

タワー前の広場には、これを目当てに幼いお子さん連れのご家族連れが多く集まっていて、「サンタに囲まれた記念撮影を」と、あちこちからお声がかかり、サンタたちも機嫌よくそれらに応じていました。

 そして最後は、クリスマスツリーになった千葉ポートタワーをバックに、恒例の記念撮影。

 こうして全行程を無事に終えることができたのも、施設で待っていてくれる子どもたちと、声援を送ってくださる街の人々のおかげです。

 冒頭で法人代表の道家が参加者たちに語った通り、私たちはまた、子どもたちや街の皆様方から暖かな心をいただきました。

 この後も私たちは、「ありがとう」の気持ちと初心を忘れず、子どもたちのためにこそ、志ある多くのライダーたちと共に走り続けます。 サンタライダー活動 (児童福祉施設への後援会寄付)協力企業さま。 株式会社 トライアングル 様 株式会社 ism ART事業部 様 施設の子供たちへのお菓子の寄付を頂いた企業様 いすみ鉄道株式会社 様 施設への支援にご協力をありがとうございました。Peacemakerが責任を持ってすべての施設へお渡しさせて頂きました。  Run for kids! 一般社団法人Peacemaker一同

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