第5回宮城オレンジバイカーズ開催レポート

2026年9月27日(日)、今回で5年目を迎える「Peacemaker宮城オレンジバイカーズ」が開催されました。
この活動は、バイクの機動力を、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」の利用啓発に役立てていくソーシャル・ツーリング。
今回も宮城県との共催のもと、多くの市民でにぎわう商業スポットへ出向き、啓発活動を行いました。
ライダーたちの士気高く
当日は、一日中レインウエアを脱げない雨模様。それでも午前8時の宮城県庁には、児童虐待防止の趣旨に賛同する多くのライダーたちが続々と集結しました。

ナンバーを見れば、地元宮城はもちろんのこと、福島、新潟、そして千葉を含む関東、遠くは札幌からフェリーに乗ってやってきたライダーも……。
そんなところからも、この活動に寄せるライダーたちの思いが伝わってきます。
災害を超えて
今年は8月の記録的な豪雨に続き、開催直前には台風25号による大雨災害にも見舞われ、一般社団法人Peacemaker本部のある千葉県では、道路の崩落や、電気・水道などライフラインの寸断など、県内各地が大きな被害を受けました。これにより、大多喜町にあるPeacemaker本部も被災。代表理事の道家をはじめ、例年参加している千葉メンバーの多くが何らかの被害を受け、参加できない事態となりました。
本部であるCafeClubBigoneは店舗の一部が被災し、停電・断水、そして店舗へのルートの崩落等により壊滅的な状況に。 |
5年目の決意
これまで4年間の開催は、Peacemaker宮城支部と千葉本部とが二人三脚で歩みを共にしてきただけに、宮城の鬼澤支部長は事態を憂慮し、一時は開催の中止も考えたといいます。
しかしながら、全国の児童相談所に寄せられる児童虐待相談対応件数が2年連続で22万件を超える状況の中、「これまでの歩みを止めるわけにはいかない」という使命に立ち返り、開催を決意。

こうして5年目を迎えたPeacemaker宮城オレンジバイカーズは、宮城支部の総力を結集する形で開催されました。
宮城県から励ましの言葉
出発式では宮城県子ども・家庭支援課の伊藤課長より、参加ライダーに向けてご挨拶をいただきました。

その中で伊藤課長は、東日本大震災の復興支援を通じて生まれたこの活動が、児童虐待防止に継続して力を寄せ、今回で5回目を迎えたことへの感謝を述べられました。

また、児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジを身につけたライダーたちが県内を走り、その姿を一人でも多くの人に目にしてもらうことで、児童虐待への関心が広がり、支援のあり方について考えるきっかけとなることへの期待を寄せ、最後に、安全運転を心がけ、地域の景色や食を楽しみながら活動を完遂してほしいと、参加ライダーへ励ましの言葉をいただきました。
心ひとつに「RUN FOR KIDS!」
出発前は恒例、オレンジバイカーズの合言葉「RUN FOR KIDS!」を三唱。
全員で声を合わせ、気持ちを一つに午前9時、
ライダーたちは最初の活動地点となる「ゆりあげ港朝市」へ向け、県庁前を出発しました。
ゆりあげで感じた確かな「手応え」
午前10時前、オレンジのビブスを身につけたライダーたちが、多くの市民でにぎわう「ゆりあげ港朝市」に到着。

「ゆりあげ港朝市」は、日曜・祝日の朝になると50以上の露店が並び、新鮮な魚介や野菜、地元の味を求める多くの人でにぎわう閖上の人気スポット。
買った魚介などをその場で焼いて味わえる炉端焼きや、一般客も参加できる「せり市(競り体験)」も名物です。

買い物だけでなく、家族や仲間で食べて楽しめる憩いの場として親しまれ、当日も雨天にもかかわらず多くの人で賑わっていました。
県の方も私たちと共に
受付テントでチェックを受け、啓発グッズを受け取ったライダーたちは早速、買い物を楽しむ市民の皆さんに189の啓発活動を開始。

今回はなんと、宮城県の職員の方々も私たちと同じオレンジのビブスを身につけ、一緒に啓発活動に加わってくださいました。
私たちと共にオレンジビブスを身につけて189の啓発活動に加わる県職員の方々
回を増すごと親しまれる活動に
「児童虐待防止活動を行っています。189(いちはやく)の番号を覚えてください!」
場内で買い物中の方々に声をかけると、多くの方が快く啓発グッズを受け取ってくださり、中には足を止めてじっくりと話を聞いてくださる方も少なくありません。
「189(いちはやく)は、虐待に遭っている子どもを救うための番号なんです。」と説明すると、「え、そんな番号があるの。じゃあ、うちの近所のあの家のことも……?」と、初めて189を知り、関心を寄せてくださる方もいました。
活動も後半になると、場内の多くの方の手元に啓発グッズが行き渡った様子。中には、グッズに入っていた189がプリントされた巾着袋をさっそく身につけて歩く方の姿もあり、配布する私たちに「毎年来ているアレよね。」と微笑みながら声をかけてくださる方も。
今回配布した189啓発グッズ。便利なきんちゃく袋もついています。
189(いちはやく)を新たに知ってくださる方がいる一方で、5年間続けてきた活動を覚えてくださっている方もいる――。ゆりあげ港朝市では、地域への浸透と確かな手ごたえを感じることができました。
雨でも盛況 ~三井アウトレットパーク仙台港~
ゆりあげ港朝市での活動を終え、一行は次の活動地点となる三井アウトレットパーク仙台港へ。
ここでは昼食休憩をはさみ、午後1時から活動を開始。
ライダーたちは、広い施設内の各所に分散し、買い物を楽しむ皆さんに189(いちはやく)の啓発活動を行います。

「むすび丸」大人気
ゆりあげ港朝市でもそうでしたが、ここでも宮城県のPRキャラクター「むすび丸」が家族連れに大人気。
一緒に記念撮影を楽しんでもらうことで、自然と啓発グッズにも目を向けてくださる方が増え、多くの皆さんに189(いちはやく)を知っていただくきっかけをつくってくれました。
今回はさらに素敵な助っ人が
今回参加したライダーの中には、アウトレットパークで家族と合流し、家族そろってオレンジのビブスを身につけ、活動に加わってくれたライダーもいました。
お子さんたちのオレンジビブス姿に足を止め、啓発グッズを笑顔で受け取ってくださる方は数多く、お子さんたちもまた受け取ってもらえたことがうれしくて、「ねぇ、パンフレットお代わり!」とさらに張り切って配り続けます。
そんな子どもたちの元気に背中を押されるように、周りのライダーたちも、まだグッズを手にしていないお客さんを探していく……。
そんな甲斐あってか、ここでも、足を止めてパンフレットに見入る方や、「189(いちはやく)を知ってください」という声かけに「おぉ、児童虐待ねぇ」と、関心を寄せてくださる方の姿を見ることができました。
和やかな雰囲気の中にも活動の輪がどんどん広がり、グッズを収めていた段ボール箱が、一つ、また一つと空に。
こうして今回は、あいにくの空模様ではあったものの、ゆりあげ港朝市と三井アウトレットパーク仙台港の2か所を合わせて、約1,800部の啓発グッズを市民の皆さんに直接手渡すことができました。
大きな支障もなく、確かな手ごたえとともに、189(いちはやく)の啓発活動を無事に終えることができました。

高止まりを続ける児童虐待相談対応件数
冒頭にも触れましたが、全国の児童相談所に寄せられる児童虐待相談対応件数は、今も22万件を超える高い水準にあり、宮城県内でも令和5年度の1,928件から令和6年度は2,114件へ186件の増加となっています。
だからこそ、「虐待かもしれない」と感じたとき、迷わず189(いちはやく)へつなぐことのできる人を一人でも増やしていく。
オレンジバイカーズの活動も、その小さなきっかけの1つになれればと願っています。
閉会式で鬼澤支部長は、本来ならばこのような活動が必要なくなる世の中になってほしいと願う一方、虐待によって子どもの命が奪われる事件が起きるたびにショックを受けると語り、今この瞬間にも虐待に苦しんでいる子どもたちを救うために、これからも力を合わせて活動を続けていこうと、言葉に力を込めました。

「街中の虐待」を灯すオレンジの灯り
児童虐待は、決してどこか遠くで起きている問題ではなく、意外に身近なところにあるのかもしれません。
そんな事実に気づいてもらおうとこの夜、三井アウトレットパーク仙台港の観覧車、そしてミヤギテレビの電波塔の2つのランドマークが、児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされました。


遠くからも見えるそのオレンジの光が、助けを必要としている子どもたちへつながる光になることを願って――。
こうして2026年のPeacemaker宮城オレンジバイカーズは、11月3日に開催されるオレンジバイカーズ千葉へその思いを託し、5年目のミッションを終えました。

早坂サイクル商会様が、さらなる啓発活動を実施
今回の活動から1週間がたった10月4日(日)には、普段より私たちの活動にご協力いただいている(株)早坂サイクル商会様が、アズテックミュージアムで開催されたオートバイ展示即売イベント「BIKETOOBER FESTA」において、189(いちはやく)の啓発活動を実施してくださいました。
(株)早坂サイクル商会様主催 展示即売イベント「BIKETOOBER FESTA」
会場では啓発グッズ200部を来場者に手渡してくださいました。
さらに広範な告知にご協力いただき、ありがとうございました。
ご後援
ご協賛・ご協力(順不同)
主 催

ご参加いただいた皆様、 ありがとうございました!













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