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執筆者の写真Masahiko Yamamoto

児童虐待防止∔ツーリングラリー「COBRA」で千葉をオレンジに染めよう!

更新日:2021年12月4日



オレンジなライダーたちが今年も千葉を走る!


皆さんこんにちは・こんばんわ。Peacemaker広報部の山本です。

ところで皆さん、毎年11月が児童虐待防止推進月間なのをご存じですか?

このころになると街で見かける機会が多くなってくるのがオレンジリボン。

オレンジリボンには「児童虐待をなくそう」というメッセージが込められています。

そして、一人でも多くの方々に「児童虐待防止」に関心を持ってもらいながら、子どもたちの笑顔を守るために一人ひとりに何が出来るのかを呼びかけていく活動が「オレンジリボン運動」です。


全国的に様々な形でそのPR活動などが行われるわけですが、千葉県ではライダーやサイクリストたちがツーリングをしながら児童虐待防止の啓発活動を行います。


それが、「千葉オレンジバイカーズラリー」なんです!


今回はこの内容、そして開催の精神についてお伝えしていきますよぉ。


オレンジバイカーズはこんな人たちがやっています


「千葉オレンジバイカーズラリー」を主催するのは、一般社団法人Peacemaker(ピースメーカー)。


この法人は千葉のツーリングスポットとして、多くのライダーから親しまれている「Cafe Club BigOne」(写真)が、

これまで真剣に取り組んできたバイクによる社会活動を広範化させるため、今年(2019年)新たに設立した団体です。

Cafe Club BigOneでは、「ピースメーカー」設立以前からSNSグループを通じて多くのライダーに参加を呼びかけながら、バイクのツーリングを通して、様々な社会奉仕活動をしてきました。

例えばそれは、3.11から復興再建中の東北の町で経済支援のお手伝いを兼ねたツーリングを行う、「東北復興支援ミーティング」であったり、

東北復興支援ミーティングin石巻

地元千葉の大多喜を走るローカル線とバイクツーリングを地域おこしに活用する「BIKE TRAIN」であったりと、


バイクトレイン

様々な形で地域の方々と手を取り合い、互いにアイディアを出し合いながら、バイクツーリングと関連付けた社会奉仕活動を行ってきました。

中でも、児童虐待防止に対する思いは熱く、「千葉オレンジバイカーズラリー」の前身となる「オレンジバイカーズ」は、子どもたちのためのソーシャルツーリングとして2016年から続けられているメインレパートリー的な活動。

この活動を軸としながら、Peacemakerでは児童養護施設に入所している子どもたちを招待して交流キャンプを行うほか、職種も広範な参加ライダーに18歳で施設を出て自立する子どもたちの就労協力を呼び掛けたり、

オレンジキャンプ

クリスマスには参加ライダー全員がサンタクロースに扮して施設への交流訪問ツーリングを行う「サンタライダーズ」のトイランを行うなど、

上から施しを与える一方通行な慈善活動に終わることなく、

子どもたちに目線を合わせて「共にあること」を大切にした児童福祉支援を行ってきました。

その姿勢が認められ、オレンジバイカーズの活動は、千葉県と千葉市の児童福祉部局に後援を受ける公式PR行事となっています。

千葉市庁舎前で行われる出発式で、市の子ども家庭支援課の方と共に挨拶する代表の道家さん

しかしながら、毎年のように悲惨な虐待死の報道が後を絶たない昨今、年々参加するライダーの数は増し、参加意識も年ごとに強まってきているところです。


児童虐待の現状が、ヤバすぎる!

ここで皆さんにも、オレンジバイカーズが根絶を願う児童虐待の現状について知っていただ きましょう。

既に報道等でご承知のことと思いますが、毎年悲惨な虐待死事件が後を絶ちませんね。

しかし、ああいったケースは悲しいかな、お子さんが亡くなるなどして初めて発覚した事例が報道されたもの。

よほどのものでもなければ報道もされないのですが、実際の児童虐待は皆さんの目に触れないところで爆発的に増え続けています。

具体的に虐待が今どんな状況かというと…

ちょっと見てくださいコレ!

これは今年(2019年)8月1日に厚生労働省から発表された速報値。

これによると、全国212ヶ所の児童相談所が虐待を主訴として取り扱った相談件数は既に約16万人!さらに毎年「過去最高」を更新し、増加の勢いは衰えることを知りません。

なお、上記の表は平成30年度までを表したものですから、その先の数値を考えると、それはそれは恐ろしい数値ですよね。

さらにもう一つ恐ろしいことを言ってしまうと、これはどうにか児童相談所への相談にこぎつけることができた件数。

つまり、相談にも至らず、こうしている今もどこかで虐待被害に遭っている子どもたちが、身近な街の中でも無増にいるわけです。


だからバイクで走るんです!

「バイクツーリング」と「児童虐待防止」。

一見縁遠いように思えますよね。

しかし、バイクで児童虐待を訴えながらツーリングを行うこと。

これには、上のグラフにも現れていないような、街の中に潜在している虐待を抑止する効果が期待されているんです。

例えば、ショップのツーリング「イベントなどに参加された経験のある方ならお分かりかと思いますが、ただでさえバイクのマスツーリングの走列というのは大なり小なりの注目を浴びるものですよね。

オレンジバイカーズの走列はすべてのライダーがオレンジ色のビブスを着用しています。

つまり、オレンジのバイク集団が街中を走っていくのですが、

「何だあれは?」と指さす先には「STOP! CHILD ABUSE(児童虐待を止めろ!)」と書かれているわけです。


「地域社会の目で虐待から児童を守る」というのがオレンジバイカーズの活動指針。

一瞬過ぎて「STOP! CHILD ABUSE!」の文字が見えなかったとしても、児童虐待防止のシンボルカラーのオレンジ色は、道ゆく人に児童虐待について考えてもらうきっかけになるでしょう。

また、児童虐待というのは特別なところで起きているのではなくて、我々の住む町のどこかで、毎時密かに起きているもの。

自らの子どもに過剰に手を上げている親に対してオレンジの集団は、「私たちは見ているゾ!」というメッセージになるかもしれません。

ツーリング中に行う#189のPR活動

また、そうしたパレード的な走行だけではなく、ツーリング中に街のお祭りに参加して、児童虐待防止のPR活動も行います。

ここでは、被虐待が疑われる子どもの安否を72時間以内に確認するための電話番号、 児童相談所全国共通ダイヤル「189(イチハヤク)」の告知活動。


こうしたおしぼりの他にも、児童虐待の現状を訴える冊子などを配りながら、広く周知をけてい呼びかます。

先のグラフで見た児童相談所で相談件数の増加、つまり相談にこぎつけることができた件数の増加は、189の番号を知る人が増えたことも一因となっていて、この告知活動は相当に意義深いものなのです。


オレンジバイカーズが「COBRA」になった!

そうした活動で毎年11月に千葉で注目を浴びてきた「オレンジバイカーズ」。

これまでは短日・一団によるツーリングイベントとして行われてきましたが、今年からは、さらに多くのライダーが複数日にわたって広範囲に走ることができるポイント獲得ラリーとしてパワーアップします。

その名も…

「千葉オレンジバイカーズラリー」

Chiba・Orange・Bikers・Rallyの頭文字を取ってCOBRA(コブラ)といいます。

「千葉オレンジバイカーズラリーCOBRA」は、スタンプポイントを集めて行うソーシャルラリーツーリング。


この開催にあたっては、運営陣がこれまでの経験を活かしながら、随所に工夫を凝らしていますので、ここからはそのあたりを見ていきましょう。


3タイプ7か所のポイントスポットを周ろう!


COBRAでは、房総半島の中に7か所のポイント獲得スポットが設置されています。

これらのスポットで、合計5ポイントを獲得してゴール。

ただ、スピードを競うラリーではありません。

スポットの内容や獲得ポイントは下記のとおりです。

スタンプポイント獲得可能スポット( 計3か所) ラリー参加者に無理をせず走れるように配慮された休憩スポットです。 最低2か所に立ち寄ることで、計2ポイントを獲得できます。

フォトミッションスポット (計2か所)

SNSでそのポイントを紹介して房総の魅力を発信しすることで、現地の災害復興のお手伝いをするスポットです。

いずれかのスポットで写真をとって1ポイントを獲得できます。

中間集合ポイント獲得スポット (計2か所)

オレンジリボンやダイヤル189の告知活動をするポイントです。

全2カ所を回ってオレンジ活動をして計2ポイント ※集合時間があるので注意


また、2020年の本開催では人数に制限を設けず期間開催となる予定ですが、

今回(2019年)の開催は、来年の本開催に向けたテストラン・プレラン。

ですので、今年に限っては開催を2回に分け、参加人数にも制限が設けられていますから、参加をご希望の方は予めご承知おきください。


2019年開催のスケジュール

2019年の開催要項は次の通りです。

このように中間集合ポイントでは、地域イベントへの参加のため、集合時間が決められている場合があり、千葉県庁舎前ゴール時間も決まっていますから、時間配分には注意が必要です。

とはいえ、「千葉の地理にはそんなに明るくないよ」という方も多いはず。

そこで、今回は運営スタッフは、あらかじめ下見を行って安全性や時間配分などを考慮したA・B・Cの推奨ルートを設けてくれています。


千葉県庁→大網街道(国道126号)で千葉東ICまで向かう。 千葉東ICより「東金有料道路」を利用して「東金IC」下車。 国道126号線経由「東金九十九里有料道路」~「九十九里有料道路」を利用して「一宮PA」へ。

九十九里の景色と海風を堪能しながら走る、およそ1時間のルートです。



​鴨川市の天津神明宮を出発し、交通量の多い国道128号線を迂回しスムーズに房総スカイラインへアクセスしながら道の駅ふれあいパーク君津へ向かうおよそ25分の推奨ルートです。


撮影スポットの「道の駅和田浦WA・O!」方面よりワインディングが楽しい山岳ルートで、ふれあいパーク君津を目指す方にご紹介しているルートで、「ルートにアクセントが欲しい」という方におすすめのコースです。


この推奨コースをご参照になり、タイムラインを基準にゴールできるように、ご協力をお願いいたします。


児童虐待にCOBRAツイストだ!


今回は、Peacemaker代表の道家直巳さんに、これまでのオレンジバイカーズをラリー形式のCOBRAとした意図などを伺いました。

  • もっとたくさんのライダーが参加できるようにしたい

これまでの開催では、年々参加希望のライダーが増える一方、マスツーリングという形態が故、やむを得ず人数を制限しなければならないというジレンマがありました。

ニューバイクにスペシャルシートでご満悦の道家さん

加えて行政からは、千葉の全県にわたって広くアピールをして欲しいというオファーもあり、ピースメーカーとしても告知活動としての役割をさらに充実させたいという願いは、かねてから持っていたんです。

そんな中、最近はサンセットサンライズツーリングラリー(SSTR)など、ポイント制のラリーツーリングが活況になってることにヒントを得て、『これまでの課題は、オレンジバイカーズをポイント獲得ラリーとすることでクリアできるのでは?』と考えたわけですよ。

例えば「COBRA」では開催期間を短日ではなく期間開催とすることで、参加者が自分の都合に合わせて参加することができ、せっかくの参加者の志(こころざし)を無駄にすることがありません。


  • 地域振興・災害復興支援も視野に

また、これまではバイクのみでやってきたオレンジバイカーズでしたが、今回からは地元のサイクリスト団体「外房サイクルサポーターズ」さんの協力を得て、サイクリストの方の参加もOKになったのも今年からの大きな変化です。

自転車でもバイクでも、参加者が地元の観光を楽しみながら参加できるポイントラリーならば、地域活性化への貢献がさらに緻密なることが期待できますからね。

特に今年は、9月の台風15号・19号で甚大な被害を受け、打撃を受けている房総半島の災害地域経済復興支援も兼ねた開催となります。

私の店(Bigone)も被災して彼らの気持ち

が痛いほどわかるので、参加してくれるライダーの皆さんと一緒に、自粛ムードで打撃を受けながらも頑張っている、千葉のツーリングスポットのピンチを救いたいと思います。

  • 何より、児童虐待防止の啓発力をアップさせるのが狙い

今回のポイントラリーでは、広範に設定されたポイント獲得スポットを巡ることで、オレンジバイカーが各地に拡散します。

これによって、児童虐待防止の告知啓発力をアップさせるというのが何よりの狙いです。

ただ、この形式での開催は初めてなので、来年2020年を本開催として、今回はそのプレラン・テストランという位置づけで開催します。


いずれにしても、このラリーツーリングは気軽にどなたでもご参加いただけるわけですが、参加を希望される方にはこうした開催の精神をご理解いただいたうえで、「意味を持って走る」ということを楽しんでいただきたいですね。

とはいっても、あまり固くは考えず、

「いつものツーリングの延長線上で社会貢献活動が出来る!」

というくらいの感覚で、ぜひぜひたくさんの方お誘いあわせの上ご参加いただけたらと思います。


なるほどこれはまさに、児童虐待に背後からCOBRAツイストをお見舞いしようという、実に壮大なソーシャルツーリングイベント。

こうして街中にオレンジ色のビブスを身に着けたライダーやサイクリストたちが展開することで、潜在する児童虐待をオレンジバイカーズが包囲しながら、房総半島をツーリング王国にしていこうというわけですね。


これを語る朗らかな道家さんの笑顔の中には真剣なまなざしがあり、その視線は常に、バイクでにぎわう平穏な千葉の未来と笑顔で暮らす子どもたちの未来を、ブレずに見据えているのがわかりました。



参加には事前申し込みとマナーが必要です!

今回、参加者にはオリジナルTシャツ など記念品が配布されるとのこと。

これならこのイベント以外でも普段から

#189の告知ができますね。




参加申し込みは事前申し込みが必要なので、こちらをクリックでお願いいたします。

参加費は短日・複数日の参加に関わらず一人5,000円となります。

また、参加ルールと注意事項を下記にご案内いたします。

ご参加のお申し込み前に、必ず下記をお読みいただき、車両条件や免責事項などをご確認の上、ご参加ください。

☆ルールと注意事項のご案内☆
  • 高速道路などの利用について 高速道路や有料道路の代金は各自でご負担願います。またガソリンなどの燃料の代金も参加者さんの自己負担でお願いします。

  • 走行について 道交法を守り、法定速度と無駄な空ぶかしなどによる騒音などに留意し走行マナーとルール、モラルを守って安全運転を心がけてください。 また、走行において車両のステレオなどで大音量で音楽を流すなどの走行も禁止です。

  • 参加できる車両について                           明らかに社会的に不適合な改造をしてある車両では参加できません。明らかに爆音と判断される大きな音のマフラーなどの装着がある車両は参加できません。不特定多数が見た時に明らかに「暴走族・旧車会またはそれと見てとれる外観や服装」の車両は参加をお断りします。

  • 参加者さんの服装と安全意識について 半袖・半ズボン・サンダル履き・などの服装での参加はできません。参加される方は長そでのジャケット・長ズボン・シューズを着用し安全装備の着用に留意してください。

  • スタンプ獲得ポイントにてのルールについて スタンプ獲得スポットでのマナーにご注意ください(特に飲食によるゴミのポイ捨てや喫煙マナー)喫煙は所定の場所でお願いします。

  • スタッフの指示について ラリー開催における運営上の管理を当オフィシャルスタッフが安全に留意して行っています。ラリー開催時におけるスタッフの指示には必ず従ってください。したがって頂けない方は次回よりの参加をお断りする場合がございます。予めご了承ください。

  • オレンジベストについて オレンジベスト(児童虐待防止活動オフシャルビブス)は、大切に扱ってください。万が一、紛失や故意による破損などがあった場合は、実費にて弁償をお願いする場合がございます。予めご了承ください。ベストはゴール後、スタッフが回収します。ご返却をお願いいたします。

  • ​事故や事件・けがなどの免責事項について オレンジバイカーズラリー参加におけるみなさまは、この活動中に起こった事故や転倒、またケガなどにおきまして、すべて自己責任でご参加頂けるようにお願いいたします。この活動において起きた事件・事故・問題などは主催者および関係者・関係企業・関係行政は一切の責任をおいません。予めご了承の上、ご理解ご協力いただきご参加ください。

一つでも多く子どもたちに笑顔がともり、被災地が平穏をとり戻せるように 

RUN FOR KIDS & RUN FOR RECOVERY FROM THE DISASTER

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