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千葉オレンジバイカーズラリーはじまる

執筆者の写真: Masahiko YamamotoMasahiko Yamamoto



風の村Cafe Club Bigoneが行ってきたバイクツーリングによる社会奉仕活動

「オレンジバイカーズ」

4回目となる今年は元号が令和になって初の開催、そして一般社団法人Peacemakerとしても初の開催となります。


内容も広範にわたって多くのライダーが参加できるようにと初めてラリー形式を採用し、今年は11月3日と17日の二回に分けての開催。


名称も「千葉オレンジバイカーズラリー」に改まりました。

まずは11月3日に千葉市庁舎前で行われた「結成式」から、いすみ市運動公園での児童虐待防止広報活動までの様子をレポートしたいと思います。



そもそもオレンジリボンって何?

年の瀬に足を踏み入れようかという11月。

この月は児童虐待防止月間となっており、各地でオレンジリボン運動が展開されます。


このオレンジリボン運動は、2004年に栃木県小山市で3歳と4歳になる二人の幼い兄弟が父親の友人から再三にわたって暴行を受けたうえ、息も絶え絶えの状態で橋の上から川に投げ込まれて命を奪われるという凄惨な虐待死事件をきっかけに、全国で行われるようになった活動です。



各地からぞくぞく集まるライダーたち


2019年11月3日(日)午前8時集合。


秋の深まりを感じさせる肌寒さの中、千葉市庁舎前には各地から続々と

ライダーが集まってきました。


距離をいとわずやってきてくれる仲間達


その中には水戸や東北・宮城からの参加者も…。

Peacemakerの本拠がある 風の村Cafe Club Bigone では、毎年6月3日に東北復興支援ミーティング「石巻MTG」を主宰しており、そこには毎回現地のライダーが駆けつけてきてくれて、以来交流を深めてきたところです。


聞けば、オレンジバイカーズの活動に参加するために、前日の深夜に東北を出発して、ようやくたどり着いたとのこと。

気温5℃~3℃というライディングには厳しい寒さにもめげないハートの熱さと、児童虐待防止に対する参加意識の高さには頭が下がる思いです。



意識は高く、マナーもバッチリ

そんな素晴らしい仲間たちを迎えつつ、出発前ブリーフィングを開始。

この日は11月17日のラリープログラムを控えたプレランということで、いすみ市のお祭りに参加するだけの通常より短いプログラム。


とはいえ、事故がないことはもちろん、集団走行ではマナーの徹底は不可欠。

さらに、オレンジバイカーズとしての走行は社会的な目的を持って走るため、毎回このブリーフィングの旅程伝達では、スタッフの緊張感が伝わってきます。


九州にいたはずの「あの人」もやってきた

そんな中、週刊バイクTVやBikeJIN誌ほか、イベントMCで大活躍中の末飛登(マヒト)さんも参加。


実は前日、熊本の北九州サーキットでのイベント会場から、SNSでライブ配信をしていた末飛登さん。

早朝から千葉に姿を見せていたこともさることながら、そのハートの熱さにはみんなが驚かされていました。


重いテーマながらも、周囲を和ますことを忘れない話術は、流石です。

末飛登さんがいると、そこにいる人の気持ちが一つになって、空気が和んでいくから不思議ですね。


気持ちを一つに、いざ出発!

先述のように、オレンジバイカーズは千葉県と千葉市の児童福祉当局が後援する公式のオレンジリボン運動。

オフィシャルなツーリングということで、走行前には市の職員の方々と一緒に、オレンジバイカーズとしての結成式が行われました。


ここでは、日ごろ児童養護施設の現場に身を置かれている、千葉県児童福祉協議会の森田さん (左)と戸波さん、千葉市こども未来課こども未来佐々木部長があいさつにお立ちになり、児童相談所で児童虐待を主訴とする相談件数が16万件を超えている現状、告知活動の重要性についてお話され、オレンジバイカーの「走る意味」を語りながら参加者を激励してくださいました。

そして結成式の最後には全員で、

「RUN FOR KIDS!」

とカチドキを上げ、参加ライダー一同が気持ちを一つに合わせていきました。

何を隠そうこれを書いている私は、元は児童養護施設職員ということもあり、


毎年このカチドキの際は、『気持ちを込めて走ろう』と気持ちが引き締まります。


そして、いよいよ隊列を整えてスタート。


ラリー形式となった今回からは新たに「スタート/ゴール」のゲートが新設され、市の職員の方々のお見送りを受けながら、それをくぐって出発しました。


沿道からの応援も励みに

出発時はまずまずの天気。

一行は最初の休憩地、一宮PAを目指し、ゆっくりとしたペースで快走します。

すでに4回目を数えるオレンジバイカーズ。

この時期オレンジバイクの一団が走るというのも地元の皆さんにご認識いただいているのか、沿道から手を振ってくださる方の姿もちらほらと見受けられるようになってきます。



しかし、気持ちよく走っていた一行ですが、一宮PAに着く頃、空には重々しい雲がかかり、重みに耐えきらなかったかのように雨粒がぽつりぽつりと落ちててきてしまいました。



雨にもマケズ、街に虐待あれば、イチハヤク知らせろといい…


そして、いよいよこの日の目的地、いすみ市岬運動公園に到着。

※写真↑は昨年のものです。


ここで一行は「いすみ市ふるさと祭り」 に参加して、お祭りにご来場中の市民の方々に児童虐待防止の告知・啓発活動を行います。




現地で行われた式典では、Peacemaker代表の道家さんが、市の方から、2500枚の啓発物資を受け取り、

これを参加ライダー達が手分けして配布していきます。


私もお手伝いをさせていただきましたが、今回は事前に道家さんがラジオに出演されてこの活動の告知をしてくれていたということもあり、

「ラジオ聞きましたよ、僕もバイクに乗っていたので皆さんのこと、凄く応援しています、頑張ってください!」

と励まされたり、

「すみません、オレンジってどういう意味なんですか?」

と興味を持って説明に聞き言ってくださる方がいらしたり、

例年に増してやりがいを感じた活動になりました。



オレンジバイカーズが「走る意味」



配布する啓発物資には、「189」の文字。(写真↑は昨年のものです。)


これは(イチハヤク)と読みます。

  • 「近所で悲鳴のような子どもの泣き声がいつも聞こえてくる」

  • 「いつも顔や身体にあざ、傷のある子がいる」

といった不審な事案を見聞きした際に通報すると児童相談所につながる児童虐待緊急通報番号で、連絡を受けた児童相談所がチームを組み、48時間以内にその子の安否を確認するという命の番号になっています。


しかしながら、今年(2019年)2月には、県内松戸市で凄惨な虐待死事件が起きてしまい、地域の目によるいち早い児童虐待の発見・予防がさらに重要であるという認識から、今回Peacemakerでは、「189(イチハヤク)」の啓もうを重要視。

参加者のバイクにもこの番号をデザインしたラリーステッカーを張り、全員が身に着けるTシャツ等でも189を大きくアピールしています。


また、先述も少し触れましたが、昨今、児童虐待を主訴とする児童相談所の対応件数は毎年の過去最高記録を更新し続けていて、今ではなんと16万人を超えてしまっている状況です。


児童相談所が相談を受けて初めて保護に向けての動きが始まるわけですが、裏を返せば児童相談所への相談に至らずに行われている児童虐待が無増にあるということ。


また、上の表では平成27年からの増加が著しいわけですが、実は189(イチハヤク)の運用が始まったのは、平成27年7月1日(水)


これは189(イチハヤク)の虐待抑止効果を示しているものともいえます。


それゆえ、オレンジバイカーズがバイクに乗って広範に189(イチハヤク)の番号を告知していくことには意味があるのです。



房総をオレンジに染めよう!


3日はこの告知活動ののち現地解散となりましたが、引き続き、セカンドアクトとなる11月17日ではサイクリストたちも加わり、房総半島を舞台にしたオレンジバイカーズラリーがいよいよ行われます。

千葉オレンジバイカーズラリー

「児童虐待防止」のビブスを身につけたバイカーたちが、房総半島をオレンジに染めていく。


ここには今まで以上に大きな意味があります。


全くやるせないことですが、今この原稿を書いている最中も、背後のラジオが、

  • 「エアガンで1歳児を撃つなど暴行を加え、虐待死をさせた」

  • 「公園から土に埋められた乳児の遺体が発見された」 という凄惨な事件を伝えています。

もはや「RUN FOR KIDS!」はただの合言葉ではありません。


それは、先のグラフの数にも上がらない小さな命を守り、一つでも多くの笑顔を灯したいという決意です。


また今回のラリーは台風15号・19号そしてその後の豪雨で度重なる被害を受けた房総半島の復興支援も兼ねています。


「意味を持って走る楽しさ」を感じながら走れるのもオレンジバイカーズならではのもの。


楽しく走れば児童虐待の包囲網をかけることができ、微力ながらも被災地の元気に貢献できるはずです。


皆様のご参加をお待ちしております。



自転車でご参加のサイクリストの募集中はこちらです。↓

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