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RIDE189 CHIBA ORANGE BIKERS ACTIONを開催

更新日:2022年11月21日


これまで以上の本格開催

穏やかな晴天に恵まれた2022年11月3日(文化の日)の朝、千葉県庁に続々とバイクが集まってきました。



総勢70名、RIDE189 CHIBA ORANGE BIKERS ACTIONの参加者たち。

彼らは児童虐待に苦しむ子どもたちを救うために集まった志の高いライダー達です。

この活動は、バイク愛好家たちでつくる一般社団法人Peacemakerが千葉県・市の児童家庭部局からの要請を受け、2016年から毎年11月の児童虐待防止推進月間に合わせて開催してきたバイクによる児童福祉支援活動。



コロナ禍で自粛を余儀なくされた中でも『子どもたちのための想いを絶やすまい』と、法人関係者のみで活動してきましたが、3年ぶりに一般からも参加者を募集する形で行う本格開催となりました。

 7回目となる今回は、モーターマガジン社様との共催で3月11日から約6カ月に渡って展開してきた「RIDE189TOURINGRALLY」の主要イベントのひとつ、「RIDE189 CHIBA ORANGE BIKERS ACTION」としての開催。

 子どもたちへの思いも新たに走りだします。

 

 8時から一般参加者の入場受付を開始。

整然と並ぶバイクのナンバーは、県の内外様々。中はに遠く宮城県のナンバーも複数みられます。


感染対策として、入場者はマスク着用を前提の上、検温・手指消毒をしてからの参加。


各チェックポイントでも同様でも同様の措置を行い、市民との触れ合いでも安全性を第一としました。


目的を胸に刻んだ出発セレモニー

  8:30から出発式セレモニーを開催。

 はじめに、当法人宮城支部長の鬼澤脩平が開会を宣言しました。

 宮城でも9月、宮城県庁出発で、RIDE189 ORANGE BIKERS ACTION宮城を行ったばかり。

この成功の勢いを、千葉に呼び込みたいところです。


  今回はご来賓あいさつとして、千葉県・市の児童家庭福祉を司る方々から、お言葉を頂戴しました。

 

千葉県児童家庭課 課長 篠塚かおる様

 児童虐待を防ぐには、日ごろから子どもたちに温かいまなざしを向けて見守ることが大切です。

 そうした意味で、皆さんのバイクの力で、県民の方々に虐待防止に対する関心を高めていただき、「温かい目」を増やす活動となるよう期待しています。

 皆さんどうぞ楽しんで千葉を走ってください。

 

千葉県児童福祉協議会 副会長 石井芳人様

 千葉県内でも、児童虐待は深刻さを増し、最新値で11,870件※(県・市合算)と過去最高を記録しました。

 毎年毎年過去の記録を更新し続けるわけですが、いったいいつになったらこの数字が下降傾向に向かうのでしょうか?

 これらの数値はあくまで、児童相談所に相談があった数です。

 つまり、この数字に挙がらない子どもたちが、今もどこかに大勢いるんです!

 皆さんの活動は世の中の人々に、そうした子どもたちへの関心を高めてもらう活動なので、ぜひとも頑張っていただきたい。

 

 県の家庭児童行政を代表するお2人に激励のご挨拶をいただき、主催者挨拶に立った法人代表の道家直巳からも、189(イチハヤク)を啓もうする意味など、活動の指針について改めて説明をうけながら、今日の目的を共有した参加者たち。


 石井副会長がお話された千葉県の児童虐待の現状は下記の通り。

県としての集計では昨年比減となるものの、政令市を合わせると昨年比増となります。

参照元;令 和 4 年 9 月 1 2 日 健 康 福 祉 部 児 童 家 庭 課 「令和3年度千葉県の児童虐待の状況について」


私たちが走る意味 


「秘匿されている被虐から子どもたちを救う」

 これこそが私たちの「走る意味」。

参加者たちは各々の使命を胸に刻み、

「RUN FOR KIDS!」

と、拳を空につきあげました。

 

ゲストライダー竹川由香さん登場

 今回はモーターマガジン社で活躍するモデルの竹川由香さんもゲストメンバーとして参加。




10月の宮城に続き、今回も参加者の受付や、各会場でのパンフレット配布など、イベントの趣旨を理解して積極的にお手伝いくださいました。


街へ繰り出せ189(いちはやく)

  そんな竹川さんやチーバ君に見送られながら、参加者たちは次の目的地へ。

 身に着けたオレンジビブスには、「STOP!児童虐待」の文字。

千葉県庁をスタートしたオレンジバイカーズが県内約130㎞、その被視認性とバイクの機動力を活かしながら沿道の人々に、また、観光地や大型商業施設などを巡って訪れた人々に、児童虐待緊急通報ダイアル189(イチハヤク)の利用方法や、オレンジリボン運動の概要などが書かれた児童虐待防止啓もうパンフレット(厚生労働省より拝受)などを手渡す啓もう活動を行います。

 

紅葉の養老渓谷へ

 千葉県庁から、最初に向かったのは養老渓谷観光センター喜楽里(きらり)。


 渓谷の紅葉を見ようと訪れた観光客の賑わい。

このなかで参加者たちは最初の啓もう活動に臨みます。


喜来里は大多喜町が設置した若干小さな物産販売店。

約1時間の啓もう活動で、ご来場のほとんどの方々にパンフレットをお配りすることができました。

 

目立つ効果で189の利用訴求~道の駅うまくたの里

 喜来里での啓もう活動を終えた一行は、木更津市にある道の駅うまくたの里へ向かいます。

 例年ですと、こちらでも啓もう活動を行うのですが、今回は時間の都合で、photoセッションのみ。 


 多く参加者が「児童虐待防止」を呼び掛けるたすきをかけたマスコットのおナッツと一緒に写真をとり、「#189児童虐待防止」をつけてSNS上に拡散させました。

 

 しかし、啓もう品の配布は行わなかったにもかかわらず、ご来場者の方が多いこの場所では、オレンジのライダー達の来訪に「これはどういうイベントの集まりですか?」と興味を持って質問され「子どもたちのために189を知っていただく活動です」と答える機会も多くありました。

「あれはいったい何だろう?」

 そんな風に、不特定多数の方々に興味のきっかけを作るのも私たちの大切な役割です。

 

千葉で初めての大型店開催~三井アウトレットパーク木更津

 うまくたの里でのphotoセッションを終え、次に向かったのはそこから約17㎞先の三井アウトレットパーク木更津。

 10月の宮城でも三井アウトレットパーク仙台港にお邪魔して189の啓もう活動をさせていただきましたが、今回はそのご縁で、千葉の活動としては初めて、こちらの大型ショッピングモールでの活動が実現しました。

 三井アウトレットパーク木更津のご担当者様には打ち合わせの段階から積極的にご協力をいただき、当日も警備の方の御誘導がスムースでしたので、参加者も安心して活動に臨むことができました。

 こちらは関東でも有数の来場者を誇るショッピングモール。

お客様の興味はショッピングにあり、そこに189への興味を向けるのは容易ではありません。

 しかし、そのハードルを下げてくれるのがチーバ君の愛らしいフォルム。

ご家族連れのハートを和ませ、189について話すきっかけを作ってくれます。


  また今回は、スタッフ車両の展示もさせていただいたので、「カッコイイねぇ」と写真を撮るお客様の姿も。

 こうした方々にも189の啓もう品の配布を行い、児童虐待防止への関心訴求をさせていただきました。

 そして、ライダーたちは、お買い回り中のお客様の中に入り、積極的に189の啓もうに励みます。



 足早に去って行かれる方も多い中、「それは大切な番号だ」と、足を止めて聴いてくださる方もおられたことはライダー達の励みになります。


 お一人でも多く、街の人々に、児童虐待について関心を持っていただくのが私たちの役割。

 今後もさらに工夫しながら、多くの方々への興味訴求に努めていこうと思います。

 

こうして約2時間半、三井アウトレットパーク木更津でのミッションを終え、参加者たちはいよいよ最後の目的地、千葉ポートタワーに向かいました。

 

闇の中の子どもたちにオレンジの光を~オレンジタワー点灯式


今回は125㏄でも参加でき、かつオレンジの啓もう効果を高められるよう、高速道路を利用しないルート設定。

そして三井アウトレットパーク木更津から千葉ポートタワーまでは約34㎞の道のり。

17時を過ぎたポートタワー周辺は、すっかり日も落ちて暗くなっていました。

 こちらでも、チーバ君は大活躍。

 たちまち子どもたちが駆け寄って保護者の方々がスマホを構えます。


閉会式を開催~児童家庭福祉を司るご来賓をお招きして


 宵の口にもかかわらず、現地の照明は暗く落とされていましたが、闇に光を届けるのが私たちの使命。

 発電機を持ち込んで灯りを灯し、閉会式を行いました。


 閉会式には、千葉市子ども家庭支援課 飯島祥光 課長、そして千葉県児童福祉施設協議会の本間敏子会長がご臨席。


 千葉市子ども家庭支援課 飯島祥光 課長


 飯島義経課長からは、オレンジバイカーズの児童福祉に対する貢献について感謝のお言葉をいただき、近年の児童虐待の状況や、対応強化を図る千葉市の児童家庭支援施策についてご説明がありました。

 虐待で子どもたちが悲しい思いをすることの無い社会の実現に向けて、引き続きご協力いただきたいと、ご挨拶をいただきました。






千葉県児童福祉施設協議会の本間敏子会長


 千葉県児童福祉施設協議会の本間敏子会長は、私たちピースメーカーと児童福祉施設との交流において書くことのできない大切な方。

 ご挨拶でもそのことに触れながら、多くのライダー達と共に児童福祉の推進に努めていると評価され、これからもご協力をお願いしたいと述べられました。

 


ご来賓のごあいさつの後は、千葉ポートタワーをオレンジに染める「オレンジタワー」の点灯式。

カウントダウンの後、千葉ポートタワーが闇に向かって見事な光を放ち始めました。

 少し紫がかっても見えるオレンジの光。


 実は11月は各地で「女性に対する暴力をなくす運動」が行われており、児童虐待においてもDV(近親者暴力)を原因とする割合が高くなってきている現状もありますので、その意味でこれはベストな色。

  この光を見る街の人々が「数にも挙がらない子どもたち」への想いに気づき、闇に閉ざされた子どもたちを救う灯りになることを心から望みます。

 

☆千葉ポートタワーは11月9日(水)まで、オレンジにライトアップされました。


※参照元;厚生労働省 「令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)」https://www.mhlw.go.jp/content/000863297.pdf より

   

ライダーだからできること

 私たちはよく「バイクと児童虐待防止がどう結びつくのか?」と質問を受けることがあります。

 ときに「社会悪」とまで言われながら蔑まれることもあるライダー達が追い求めるのは、世にイメージされるスピードや威力ではなく、感受性を豊かにしながら人と人とを結びつける力がその魅力です。

 オレンジバイカーズの活動には、「大好きなバイクで社会の役に立ちたい」という志を持つライダー達が、「RUN FOR KIDS!(子どもたちのために走るんだ!)」を合言葉に集まり、今回も社会的なミッションのあるツーリングに、たくさんのライダー達が様々な地域からご参加してくださいました。


 未だ発覚を視ずに『児童相談件数』の数にもあがらず、虐待されるがまま凄惨過酷な状況におびえ続けている子どもたち。

 オレンジビブスと啓もう活動で街の人々に189イチハヤクを知ってもらう活動は、多くのライダー達が集まって行うからこそ意義があります。

  ただ、この活動は、児童虐待がこの世に無ければ、世の中になくて良い活動です。

しかし、毎年の活動報告の中でも、全国の児童虐待相談件数の速報値をお伝えしていますが、ご覧のように、この数値が下降に転じたことはなく、この数値に挙がることすらなく、日々虐待におびえている幼い命が今も声を上げられずに、ひっそりと耐えているのです。

参照元、厚生労働省 「令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)」

 

この中で、昨年度わが国で虐待によって奪われた幼い命は57人。(うち29人が無理心中)※

児童虐待のすべてを止めるのが無理だったとしても、せめて虐待死の数を減らしたい。

バイクの力で、児童虐待から子どもたちを救うオレンジバイカーズ。

その必要がなくなるまで、私たちは走り続けます。

 

※参照元;子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)の概要

社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会【令和4年9月】https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/01.pdf

 

  

ご協力 千葉県児童家庭課 様

千葉県児童福祉施設協議会 様

千葉市子ども家庭支援課 様

株式会社塚原緑地研究所様(千葉ポートタワー指定管理受託事業者様)

ケーズハーバー 様

    

 

 


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